コラーゲンに何か所もできる
老化と共におこる変化は、この橋かけとは別の橋かけが年と共にコラーゲンの分子間にできてくるためだと考えられます。年をとるとこの別の橋かけがコラーゲンに何か所もでき、コラーゲン線維は伸展性、柔軟性を失い、血管の硬化、関節の硬直などに結びついているようです。皮膚のしわ、たるみの原因になっているかもしれません。老化に伴ってなぜ別の橋かけができてくるのかは十分に解明されていませんが、有力な原因としてメイラード反応というものがあげられています。
コラーゲンとメイラード反応
メイラード反応とは、コラーゲンなどのタンパク質やアミノ酸を糖といっしょに加熱すると褐色になる化学反応のことをいい、体の中でもおこなわれていることがわかりました。糖尿病の人は、糖の濃度が高いためメイラード反応が早く進み、同じ年の正常な人よりもコラーゲンの橋かけが多く、はやく年をとることがわかっているようです。コラーゲン線維のメイラード反応などによっておこる変化は、柔軟性がなくなるだけではなく細胞の足場としての性質も十分機能しないため、細胞の老化を早める可能性が考えられます。コラーゲンの老化と細胞の老化が複雑にからみ合って、さまざまな老化現象をひきおこしていくのではないかといわれています。